iOS 11.3は今年の春提供
Appleが、iOSの新バージョン「iOS 11.3」を今春提供すると発表しました。
iOS 11.3では新機能のほかに、バッテリーが劣化した旧型iPhoneでパフォーマンスが低下する問題についての対策が実施されます。
提供が予定されている機種は、iPhone 5s以降のiPhone、iPad Air/iPad Proシリーズの全モデル、第五世代iPad、iPad mini 2以降のiPad mini、第6世代iPod touchです。
iOS 11.3の新機能
1.ARの強化
ゲームアプリなどで利用されるAR(仮想現実)機能が強化されました。
床やテーブルのような水平線に加えて、壁やドアのような垂直面を検出し、キャラクターなどを配置できるようになります。
また、現実世界の絵画やポスターなどを認識する機能も追加。
iPhoneをかざすと、絵画の中のキャラクターが動き出すといったようなARアプリの開発が容易になるのだとか。
2.「アニ文字」追加
アニ文字に、ライオン、熊、ドラゴン、ガイコツの4種類が加わりました。
iPhone Xなら自分の顔の動きにあわせて絵文字を動かすことができます。
3.お店とチャットメッセージ「Business Chat」
メッセージアプリから、企業や店舗の担当者とチャットメッセージを交わす機能「Business Chat」が追加されました。
「Business Chat」では、自分の連絡先を企業に伝えずに利用できます。
会話の他に、予約を入れたりApple Payを使った支払いをしたりすることも可能です。
当初はベータ版として、Discover、Hilton、Lowe’s、Wells Fargoといった特定の企業向けに提供されます。
なお、日本での提供予定は明らかにされていません。
4.「ヘルスケア」に受診記録
「ヘルスケア」アプリの新機能Health Recordsは、医療機関の受診記録やフィットネスアプリなどの記録を集約し、ひとつのアプリでまとめてチェックできる機能です。
医療機関から検査結果や投薬などについての通知を受け取ることもできます。
5.性能低下問題への対策
旧型のiPhoneに対し、バッテリー劣化時に性能を制限していた問題について、対策が実施されました。
Appleは性能を制限していた理由を、バッテリー劣化による予期しないシャットダウンを防ぐためと説明していました。
iOS 11.3では、この機能が有効になっているかどうかを明示して、ユーザーの判断でオフにすることができます。
対象モデルはiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plusの7機種。
また、バッテリーの状態を表示し、交換が必要する場合には案内する機能も追加されました。
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